会員ページ:大淵 環(おおぶち たまき)

  • (プリントデータ:2012年写真展 )
  • 引伸機・・・・・・・・・・・フジ A-450 
  • レンズ ・・・・・・・・・・・シュナイダー・コンポノンS 135mm f 5.6 , 100mm f 5.6
  • 使用印画紙・・・・・・・・・ベルゲール・プレステージ バリアブルCB 
  • 現像液・・・・・・・・・・・ アンスコ130
  • 停止液・・・・・・・・・・・酢酸 3%溶液 
  • 定着液・・・・・・・・・・・フジフィックス 
  • 水洗促進剤・・・・・・・・・富士QW 
  • 調色剤・・・・・・・・・・・コダック・ラピッド・セレニウムトナー(1:19)


20年ほど前、私は漸く手に入れた中判 カメラにカラーポジを詰めて花の写真 を撮っていた。中間リングやマクロレ ンズを使用するようになって、私の眼 はどんどん花に近づいていった。花び らや蕊の微妙な色彩のグラデデーショ ン・とびきり繊細な質感を、レンズを 通して発見し、フィルムに写し取るこ とが楽しくて仕方なかった。

ある時、モノクロフィルムで撮影して みた。現像して、印画紙にプリントし てみると、そこに写っているのは自分 自身であるように感じた。それらは私 自身の心の内側にあって、しかも言葉 では手の届かない何かを語っているよ うに思われた。私にとってモノクロー ムで撮影する花の写真は、長い間そう いうものだった。

しかし、ここ数年は違っているのかも しれない。庭に咲く花たちは、私に襟 を正しくさせる。凛々と咲く花は、あ るべき心のかたちであると、感じるよ うになった。その時、レンズを通して 現れる花の相は、色彩という装飾を落 としたモノクロームでなければ表現の しようがない。そんなふうに思うよう になった。違いが写真に反映されてい るかどうかは分らないが。


(プロフィール) 北九州市在住 

1999年 Florals /Unique Visions /15 photographic view (The Museum of Contemporary Art , Denver USA) 2003年 個展「SOAVE」(アートスペー ス瑠璃・東京) 2004年より銀・ギラ・Ag 参加。 2005年より古典技法による作品の制作 を始める。
2008年 ONWARD’08 Juror Award 受 賞 (Philadelphia USA) 

個人サイト:Tamaki Obuchi Photography

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