モノクロ・フォトエッセイ:石井 栄一

 

「『モノクロ写真と私』で書け」と言われたのですが、構成も文章もさっぱ り思い浮かばないので、写真を始めた頃のことから書いてみます。

中古カメラ(Canon FT- b)を父に買ってもらい写真を撮り出したのが中学 1年生のとき。ネオパン SS 20枚撮りを入れ撮影を始めました。その頃、現 像代500円ぐらいだったように思うのですが、毎月のわずかな小遣いは、フィ ルム代、現像代ですぐに無くなりました。そして、自分でフィルム現像を始め るのに現像タンクを買い、薬液タンクは買えなかったのでビール瓶で代用して 現像液、定着液を入れました。現像液はミクロファイン600mlで8~12 本ぐらい現像をしました。最後には、ものすごく白く濁っていましたが、時間 を延ばして使ったことを思い出します。 慣れてくると色々と失敗もしました。現像液と定着液を間違え、目の前が真っ 白になったり、現像の途中で上蓋が開き、目の前が真っ黒になったりと・・・。 その後、知り合いの暗室でプリントを始めたときにも・。今振り返ってみると、 よくもまああれだけ失敗したナ~(笑・涙) 、基本を大切にせないかんナ~と再認識させられたりもした訳です。 私は、なぜモノクロ写真(銀塩)を表現の媒体に使うのか? デジタルもカラーも使います。デジタルで撮って、パソコンの前に座って画像 処理ソフトを使い作業をし、プリントアウトする時間を考えると、実はフィル ム現像、暗室での作業時間とさほど変わらないと思います。 やはり私自身の真の内面を表現するにはアナログであり、モノクロ写真(銀塩) であり、その良さは、最初から最後まで他人を介在させずに出来る所にあると 思います。

銀塩からデジタルに持ち替え、防湿庫で銀塩カメラを休ませている先輩方、 またデジタルで写真を始め銀塩が気になっているみなさん方へ。すこし、デジ タルに疲れていませんか? 原点回帰もいいですよ! 先輩方にはデジタルスランプ ( ? ) に・・・。デジ タルから始めた方にはさらなる表現の拡大に・・・。効くかも!?

(文章表現がうまくないのでこの辺で筆を置きます。)


石井栄一

石井 栄一/銀・ギラ・Ag 2010写真展出品「大山祇神社 お白い祭り」より



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